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小児皮膚科

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小児皮膚科|戸塚駅直結の皮膚科、アレルギー科、美容皮膚科、小児皮膚科|女性医師による診察

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小児皮膚科

小児皮膚科

子供の肌

新生児期から幼児期、小学生、中学生と成長するにつれ、肌の状態は大きく変化していきます。当院では個々のお子様の年齢(月齢)・肌の状態に応じたスキンケア指導を行っております。
目の前の症状をただ治すだけでなく、大人になってからも健康な肌を維持できるような診療を行っております。
どうしても病院に行くと痛いことをされるのではないかと不安になってしまうお子様が多くいらっしゃるかと思いますので、なるべくリラックスして受診できるように努めております。

当院のこだわり

  • 正しいスキンケア方法や日常気をつけることなどをお伝えします。大泣きは問題ありません!!
  • おむつ替え、授乳のタイミングが被ってしまってお困りの方は遠慮せずにお声がけください。

よく見る病気(common disease)

  • 新生児ざ瘡

    産まれてまもなく顔にぼつぼつとニキビができます。これは、新生児ざ瘡といい、お母様のホルモンの影響でニキビができやすくなります。おでこや頬を中心に赤いぶつぶつや少し膿を持ったような黄色いブツブツが見られます。こちらは正しいスキンケアをするだけで症状は改善しますが、膿んで炎症がひどい時は塗り薬を出すこともあります。

  • 乳児脂漏性皮膚炎

    産まれてから生後2~3ヶ月ぐらいまでは、ホルモンの影響もあり、生理的に皮脂が過剰に分泌されやすい傾向にあります(その後は逆に皮脂が減ってきます)。この皮脂が過剰に分泌されることで起こるトラブルが、脂漏性皮膚炎です。頭、眉毛、鼻、耳、髪の生え際、脇の下、胸、おへそ、背中などに黄色いかさぶたやカサカサしたフケのようなものがついた赤い発疹がでます。乳児期の一過性の変化なので正しいケアのみでも改善することもありますが、湿疹化したときは治療が必要になってきます。炎症症状が強い場合は短期的にステロイド(副腎皮質ホルモン)外用薬の併用も行います。黄色いカサカサは入浴時の泡石鹸や、お湯に浸したガーゼタオルで優しく落ちることが多いですが、厚いかさぶたのような黄色い物質が付いている場合はオリーブ油やワセリンでふやかしてから洗うとよいでしょう。乳児期の皮膚症状がアレルギーを獲得する原因になると言われております。スキンケアのみで皮膚症状が改善しないかたは早めに受診ください。

  • 乳児湿疹

    赤ちゃんの肌は大人と比べ皮脂が少なく皮膚の角層の厚さが薄くバリア機能が低いため、乾燥しやすく刺激に弱い状態です。特に生後2-3ヶ月を過ぎると皮脂が減り乾燥しやすくなります。毎日しっかり保湿をするだけで湿疹の予防になりますし、皮膚を洗いすぎない、かきこわさない、といったスキンケアが湿疹を悪化させないために非常に重要となります。スキンケアをしていても湿疹化した時は、短期間ステロイドの塗り薬を外用して皮膚の状態をよくします。短期間外用するだけでは副作用はほとんどでません。逆に放っておくと、湿疹が原因でとびひになったり、それがアレルギーの原因になることもありますので、早めに受診ください。

  • アトピー性皮膚炎

    アトピー性皮膚炎は慢性に繰り返す左右対称性にみられる痒みのともなう湿疹で、患者様の多くはアトピー素因を持ちます。定義上は小児では2ヶ月以上特徴的な部位に湿疹があるとアトピー性皮膚炎と呼びますが、特にお子様の場合は年齢と共によくなる場合が多く、必要以上にアトピー性皮膚炎を恐れる必要はありません。ただ成人まで残ってしまう方や成人になって発症する場合もあり、難治性のこともあります。アトピー性皮膚炎などの湿疹は、一度できるとかゆみが強く、掻くことにより湿疹が悪化し、またかゆくなるというかゆみの悪循環になります。またアレルギーマーチといわれるアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性気管支喘息を併発する方も増えています。近年では、食物アレルギーは湿疹などのある皮膚からの経皮感作によって発症すると言われており、赤ちゃんや子供の頃からしっかりと予防と治療をして皮膚がつるつるしたいい状態を保つことで、将来的にアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、さらには喘息やアレルギー性鼻炎など将来のアレルギーマーチのリスクを減らすことができると言われており、日々のスキンケアが非常に重要となってきます。
    冬場はもちろんのこと、夏場は冬のように空気は乾燥しませんが、エアコンの効きすぎによる湿度の低下で起こる乾燥が生じます。夏場であっても保湿剤を外用し、スキンケアをきちんと続けることがとても大切です。乾燥肌に汗がつくとかゆくなり、肘や膝などの関節の内側や首のしわの所などに湿疹ができやすくなります。
    掻きこわしをそのままにしていると、とびひなどの二次感染も起こりやすくなります。適宜、ステロイド剤を外用し、湿疹をコントロールしましょう。尚、アトピー性皮膚炎の治療にあたり、ステロイドの塗り薬に抵抗をお持ちの親御様もいらっしゃいますが、2歳以上の方はプロトピック軟膏やコレクチム軟膏という、ステロイドではない炎症を抑える薬もありますので、お早めに受診ください。

  • とびひ

    とびひは、あせもや虫刺されを掻きこわした傷、すり傷、ジクジクした湿疹などに細菌が感染して起きます。これらの細菌は、健康な皮膚には感染しませんが傷ができていたり湿疹があったりすると、皮膚の抵抗力が弱くなっているため感染してしまいます。とびひの治療では、抗生物質の飲み薬と塗り薬を使います。とびひの原因となっていた肌荒れの治療も同時にすることもあります。また、痒みが強い方にはかゆみ止めの内服薬を併用することもあります。とびひになってしまったら、病変部を泡石鹸で優しくなで洗いし、しっかりとシャワーで洗い流し菌をできるだけ減らしてあげましょう。しみないボディーソープの紹介も可能です。とびひは大人へは免疫ができており皮膚のバリア機能もしっかりしてきているのでうつりずらいですが、子供へはうつることがあります。とびひの部分を触ったり、タオルを共有しないようにしてください。近年では耐性菌といってお薬の効きが悪いタイプも増えており、薬局で売っている塗り薬ではよくならないこともありますので、お早めに受診ください。

  • イボ

    イボは、医学的にはウイルス性疣贅(ゆうぜい)と言い、ヒト乳頭腫ウイルスの感染によって生じます。このウィルスは皮膚の小さな傷に入り込んで感染しますので、手のひらや足の裏、指先などに好発します。お子さんの足の裏に魚の目のようなものができ、痛みを伴っている場合は「ミルメシア」というイボのことが多いです。その他、アトピー性皮膚炎の方では、皮疹を繰り返しやすい肘や腋窩などに、独特の分布・臨床像を呈することがあります。イボの治療は、液体窒素による凍結療法が基本です。1-2週に一回液体窒素の治療をします。お子様の中には痛みに弱い方や怖がりの方もいらっしゃるかと思います。小さいお子様にとって何度もの痛みの伴う治療は本当に大変なことだと思います。無理のない範囲でお子様の状態を見ながら治療法を提案し、治してよかったと思ってもらえる診察を心がけます。

  • 水イボ

    水イボは、いわゆるイボとは違う病気です。ポックスウイルスの一種である伝染性軟属腫ウイルスの感染によって発症します。水イボに罹患したお子様との直接的な接触だけでなく、バスタオルやスポンジ、ビート板などを介して感染し、直径数mmまでの表面がツルツルした光沢のある盛り上がりとなって皮膚に現れます。このウイルスに対する免疫を獲得すれば、自然に治癒しますが、それには数ヶ月から多くは1年以上を要する場合も多く、その間に掻き壊して周りに拡大していくケースも少なくありません。伝染力が強く、増えていくスピードが速いので、数が少ないうちに見つけて積極的に取っていくことをお勧めしますが、水イボの数が多かったり、痛みに弱いお子様には、水イボに効果があると言われている銀のクリーム(自費になります)もお出しできますので、希望の方は受診時にご希望をお伝えください。

  • 虫刺され

    虫刺されとは虫が血を吸ったり、身を守るために刺したり、噛んだりによっておこる皮膚の症状のことです。蚊やダニ、ノミ、トコジラミなどは血を吸う虫ですが、血を吸う際に、唾液のようなものを皮膚にいれることで血を吸いやすくするのですが、その唾液のような物質は人間の体には異物のため、それに対するアレルギー反応が起き、赤みや腫れ、痒みが伴います。蜂やムカデ、蜘蛛や蟻は身を守るために毒成分を注入します。その毒性分は皮膚を刺激するため、毒性分に対するアレルギー反応だけでなく、刺されたり、噛まれたりした際に痛みを伴います。当院では市販の薬よりも効果的な治療薬で必要に応じては内服薬も処方し、辛い痒みが長引かないように致します。

  • オムツかぶれ

    おむつに覆われた部位は常に尿や便で汚れ、高温多湿の環境です。そのため、皮膚がふやけやすくバリア機能が弱まっているところに、清拭やおむつの刺激も加わり、非常にデリケートな状況となっております。
    おむつ部位に生じる皮疹でよくみるものは大きくわけて3つあります。

    ①おむつの刺激による皮膚炎

    おむつの接触が刺激になっておこるもので、赤くなったり、ブツブツができます。紙おむつの場合、太もものギャザー部やお腹のテープのところによく見れます。

    ②尿や便に含まれる化学物質の刺激による皮膚炎

    尿や酵素などが刺激となり、おむつの当たるところに赤いブツブツやただれが出来ます。おむつをこまめに替えて、お尻の清潔を保つことが予防にもケアにもなります。かぶれてしまったときは、ぬるま湯でしっかり洗い流し、亜鉛華軟膏やワセリンで皮膚を保護するとよいでしょう。症状がひどいような場合には弱いステロイド軟膏を使用します。頻回に下痢をしている場合は、1日で急激に悪化することもあり、ただれができるとおむつ替えの度に痛みで泣くようになってしまうこともあります。早めにご相談ください。数日ケアをしてもよくならない時は、カンジダ皮膚炎の可能性もあります。自己判断せず、必ず経過を見せにいらしてください。

    ③汗疹

    いわゆるあせもです。おむつで常に蒸れているため、おむつで覆われた部位全体に小さな赤いぽつぽつしたものができます。こまめにおむつを替えてあげることで改善致しますが、湿疹化している時は弱いステロイド外用薬を使うこともあります。

  • 頭ジラミ

    幼児や学童、その家族の頭髪につく虫が頭ジラミです。頭をくっつけて遊んだり集団でお昼寝をしたりして蔓延します。
    頭ジラミの成虫は体長2-4mmで、シラミの卵はヘアキャスト(フケの一種で毛に筒状に付着)によく似ていますが、簡単な判別方法としては、指で動かしてみて動くのがヘアキャスト、動かないのがしらみの卵です。診察時に虫体または虫卵を顕微鏡で確認して診断します。治療は市販のスミスリンシャンプーやスミスリンパウダーという殺虫成分の含まれるものを10日間、3日に1度(1日目、4日目、7日目、10日目)使用し、毎日丁寧にシャンプーをしてください。洗髪後、目の細かいすきぐしやブラシで髪の毛を丁寧にとかし、頭ジラミの卵を探します。見つけたら、卵のついた髪の毛を切り取ります。タオル、シーツ、枕カバー、下着などは共有をさけ、毎日こまめに取り替え、乾燥機や熱湯などで熱処理をした後に洗濯をし、更にアイロンをかけると効果的です(頭ジラミは60度で5分漬けると死滅すると言われています)。部屋は掃除機をかけ、髪の毛も吸い取り、布団は日干しするといいでしょう。